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2019.6.4

植物との原体験から学ぶ、尊いリレーションシップについて。

 初めまして。私は「ハーモニーウィズアース」という屋号で活動する、自然療法士のセラピストです。奈緒子といいます。気づけば薬草魔女とも呼ばれていますが(でも怖い方の魔女ではありません、笑)、ごくごく普通の家庭に生まれました。

 でも、生活の中で体験することへの受け取り方は、もしかしたら、少し風変わりかもしれません。

 

 そんな私の大好きな、香りとの原体験を追っていくと、面白いストーリーがたくさん出来上がってきました。

 

 植物が大好きで、その古来からの使われ方を探求することが生きがいです。そして、植物の叡智を人に届けられる、セラピストという道に入ってよかった!と心から感じて生きています。

 

 そんな私の、最も好きな香りは「フランキンセンス(乳香)」です。

 今日は、フランキンセンスに焦点を当てて、どんな効能があるのか、そして人生にどのような彩りをもたらしているのか、追っていきながら、フランキンセンスという樹木と人との交流の歴史に、触れたいと思います。

気軽な短編小説のような気分で読んでもらえたら、嬉しいなと思います^^

 

 

 

 私とフランキンセンスとの出会いは、中学校。修学旅行先の長崎で、異国情緒溢れる雑貨屋さんでした。

 

 雑貨屋さんの棚には、インドの聖者(サティア・サイババ氏)の写真や、オームマークのペンダント、たくさんのパワーストーンなど、私にとって、わけも分からず、でもなぜか、目を惹かれる面白いものが、ところ狭しと並んでいた。

 その片隅に、薫香用の塊になったフランキンセンスの樹脂が置いてあったのだ。その黄色いこっくりとしたクリーム色の塊は、まるでべっこう飴みたいで、「美味しそう」とも思った。


 

 そして、炭の上に乗せて溶かして香りを楽しむものだと聞き、香りを嗅いだ時。そのツンとする香りと、ぷすぷすと炭に溶かされて、燻されて立ち上がる煙。なぜだか、とても感動し、興奮したのを覚えている。
 そして、なんだかとても特別な、高貴なもののような気がした。

 その不思議な雑貨屋さんは、同級生たちは気持ち悪がり、早く外に出たがっていたが、その神秘に惹かれ、薫香とフランキンセンスという樹脂に出会えた自分を少し誇らしく思った。

 当時、その薫香セットを勇んで買って帰ったけれど、楽しんでいるうちに、そっと静かに、生活の中へ忘れていってしまった。

 


 その後、20代。
 学生時代に横浜のホテルの一室で、トリートメントを受けることに憧れ、当時付き合っていた彼氏に、記念日にアロマトリートメントをプレゼントしてもらった(白状すれば、半ば無理やりに!笑)。

 

 その時のセラピストさんが、私のためにエッセンシャルオイルを丁寧にブレンドしてくれたのだが、いろんな植物の香りを嗅がせてもらった。その時に、水蒸気蒸留法のフランキンセンスの香りを初めて知った。

 フランキンセンスの香りに出会った瞬間、目の前がパッと明るい光に包まれたようになった。そして、なぜか、この香りは知っている!と思った。

 その時のエッセンスは、ブレンドしてキャリアオイルと共に体に塗布する用だった。香りのブレンドは、フランキンセンス、オレンジ、パチュリー。忘れられない、エッセンシャルオイルとの初体験だ。

 

 当時、とても気になって大好きになった、フランキンセンスという植物について調べてみた。そして、中学校の修学旅行で長崎に行って買って来た、あの、薫香用の樹脂の塊が、フランキンセンスの液体と同じものだったと知る。

 

 水蒸気蒸留法の香りは、樹脂の塊を溶かしたものと同じとは、到底思えない。液体の印象は、遠くまで澄んで爽やかな、遠くの異国の風を含んだ香り。とても懐かしい気持ちになり、ハートが強く揺さぶれる、深く響く香り。

 薫香の樹脂と同じものだと知った時のかなりの衝撃と、形状と共に、変身するフランキンセンスの印象。そして、その違いや神聖さに、私は強く惹かれたのだった。

 

 そして、20代前半。

 自分の肌荒れから植物療法に出会い、セラピストになった。15年前にサロンをオープン。植物療法とスピリチュアルの探求をして、現在に至る。

 

 

 4年前に、私はエジプトに2週間、聖地を巡りに行った。

エジプト文明が栄える前のエジプトは、砂漠ではなく緑の生い茂る楽園だったという。目の前に広がる乾いた砂漠の大地にいると、緑の楽園だったことなんて、まったく想像もつかないが、それでも神殿の壁画に描かれている人々の暮らしを読むと、やはり楽園時代があったことを事実なのだと思えた。

 


 エジプト人は、私たち日本人に出会うと、必ず「飴持ってる?ちょうだい!」という。とても不思議に思ったが、なんのことはない。大地が乾燥して、細かい砂漠の砂が、喉がピリピリと痛むからだ、ということは、滞在数日ですぐにわかった。

 

 古代のエジプト人たちは、フランキンセンスの樹脂を口に含み、喉を乾燥から守っていたとの記述を文献で読んで知っていた。それを楽しみにエジプトを訪れたのだが、今では飴に、取って変わられているようだった。

 

 だが、実際に薬用ハーブを売っているお店には、フランキンセンスが、カゴいっぱいに入って売られていた。「これは何に使うの?」と店主に聞くと、「飴のように舐めるんだ。それで、喉はご機嫌だし、病気にもいい。万能薬だよ。いつも使っていると不調はこれで起こらない。」と言われた。

 

 よし、郷に入っては郷に従え。私は樹脂を買って、エジプト滞在中には飴玉みたいに舐めていた。噛むとネバネバした固形の中から、深くてウッディーな、少し甘くて酸っぱいような味がしてくる。そして、たしかに喉の痛みはすぐに引く。エジプト滞在中は、いつも味がなくなるまで口に入れて楽しんでいた。

 


 フランキンセンスは樹脂の場合、塊なので使い方は限られる。

 かつて、東方の三賢人が、キリストの誕生を天体の星を読んで知り、キリストに授けたとされる、金とミルラと、そしてフランキンセンス。金と同等の価値があったとされる2大植物だ。

 

 

 

 当時から、樹脂を液体にする錬金術が使用され、万能薬として知られていたのだろうか。そう思うと、古代人の叡智は、現代人をはるかに超えるものであったに違いない。

 

 私は17年前に、大人になってから発症した、自身のアトピー性皮膚炎を治したくて、その一心で植物療法を学び、その渦中にエッセンシャルオイルにも出会っていった。

 

そんな理由から、フランキンセンスを使った手作りのスキンケアも、長年使い続けている。

 その効果は、数知れず。

 

 毛穴の収れん作用や、シミやシワなどの乾燥を整える力はもちろんのこと、エネルギーがダウンしている時に用いると、気持ちが安定し穏やかになる。そして、明るく澄んだ透明感のある、あの懐かしい香りが、気持ちを明るく向上してくれる。

 ボトルを持ち歩き、何かあると首筋につけて、自分のエネルギーを安定させている時もある。そして、瞑想時やエネルギーワークを行う際には、とても大活躍。頭頂部や眉間にも、エッセンスをつけている。手のひらや足裏にも、安眠のために、そっとつけてから寝てもいる。

 

 そんなわけで、
私にとってのフランキンセンスは、樹脂でも液体でも、まるで宝石のように、大変尊いものに感じる。

 そして、フランキンセンスは、私に樹木をとても身近に感じさせてくれた、恩人でもある。樹木がただの「木」ではなく、人や地球を助けてくれる「宝物=生命線」だと、今でははっきりと理解できるからだ。

 

 世界中のどこででも、旅の間に大きな樹木を見つけると、私は滴る樹液を探してみる。

 そして、樹液を見つけると、昆虫たちと一緒になって、そっとなめてみるのだ。その神秘の味は、喉に染み渡り、ハートの奥深くまで行き届く。

 

 私にとって、極上の「アムリタ」である。

 

 

 

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奈緒子

セラピスト/オーガニック美容研究家/自然療法士/神秘探求家
セラピスト歴15年。東京の原宿・表参道にて、アトリエサロン『ハーモニーウィズアース®』を主宰。幼少期から、植物や石、目に見えない世界と交流する。セラピストとして開業後、宇宙からのメッセージを伝える活動や、セルフヒーリングを伝える活動を開始する。自身のアトピー・アレルギー体質をきっかけに、自然療法と自然を敬う心や、シャーマニズムを学ぶために世界各地を放浪。植物療法に加え、ネイティブアメリカンやホワイトウィッチクラフトの手法を取り入れた、ホリスティックフォースカレッジを主催している。セルフヒーリング&セルフケアのできる人を増やす活動と共に、地球のリズムと調和して生きる素晴らしさを伝えている。世界の聖地を巡る旅をすることがライフワーク。著書に『簡単!安心!手作り「ナチュラルコスメ」の教科書』(講談社)、最新刊『自分らしく輝く ナチュラルコスメのつくり方』(雷鳥社)がある。
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