連載・コラム
スイーツとの付き合い方を考える
Touch for World代表・パーソナルセラピスト 小松ゆり子 です。
「Magellan」では、五感至上主義者&セラピストの視点から「明日を選ぶ羅針盤」となるあれこれを綴っています。
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「タッチの質」というものについて、いつも考えている。
自分でも思いがけないことに、16年もの間「触れる」ということを職業にしているし、「触れて癒す~クオリティ・オブ・タッチ」というクラスまでやっているので、考える責任がある(笑)
そんなに難しいことをやっているわけではないけれど、クラスでは「タッチの質」を丁寧に追求していく。
ほとんど圧を入れず、密着したタッチで、安心感を与える。
自分の意識を弱めていくと、相手の可能性を引き出すような繊細なタッチになる。
逆に、圧を適切に加えて、快感覚を与えることもある。
意図が、タッチの質に関わる。
そんな風に意図に応じた使い分けができるような「手」や「身体」「意識」を作るベースになるのが、「まず触れる自分自身がリラックスしている」こと。
まぁ、これがなかなかむずかしかったりするけれど。
できれば、弾力と柔らかさと繊細さが同居した自分で在れるように、と願っている。
「触れる」ということの多様さ、そこから示唆されるものというのは、なんというか、色々超えている。
「触れること」は「触れられること」。
私たちは、受精卵として存在したその瞬間から、生命が閉じるその瞬間まで、細胞の膜や皮膚を通じて「自分以外の世界」と触れ続けている。
目で、耳で、鼻で、口で、そして皮膚で。
常に、100%、何かに触れながら生きている。
つまり、「タッチの質」に対して問いかけることは、「人生の質」を考えていくことにもなる。
だから、なるべく美しいものに触れていたい、と思う。
「美しい」の定義はそれぞれだけど、見た目だけのことではなく。
興奮で思わず肌が粟立つようなもの。
プラーナがあふれているもの。
ふわっと心が軽くなるもの。
逆に、胸にずっしりと響くもの。
自分の内側の透明度が増すようなもの。
自分の感覚が「YES!」と叫ぶもの。
目や耳が洗われるような芸術や音楽。
瞬時に高揚する、あるいはストンと地に足がつく、芳しい香り。
口福がとまらない生気に満ちた食べ物。
柔らかい皮膚と触れ合う感覚。
自分以外の「世界」と、心地よく出会えるように。
感性を柔らかく保つ。
そのために、自分の身体の感覚に意識を向ける。
一分一秒ごとに、内側の「YES!」に耳を澄ます。
その感覚の積み重ねが、自分の輪郭をくっきりさせる。
だからやっぱり、「タッチの質」を考えることは、「人生の質」を考えること
たくさんの「YES!」に型どられた自分で世界に触れていく。
そうやって、生ききって、笑って死ねたら本望。
■触れて癒す〜クオリティ・オブ・タッチ
日程:9月2日(月)
時間:10時〜17時
詳細:https://touchforworld.amebaownd.com/posts/579499
■ヴァイタル・タッチセラピー
心と身体、魂をつなぐ120分間の濃密なオイルトリートメント。
植物の力、鉱物の力、そして人の手の力が全てあわさった禊のようなセッションです。生まれたてのまっさらな自分に再会したい方におすすめ。
■スクールはこちらから
https://touchforworld.amebaownd.com/
小松 ゆり子
Touch for World 代表/パーソナル・セラピスト/五感至上主義。音楽レーベル宣伝部プロモーターを経て、自然療法の世界へ。現代人の「身体性」を取り戻すこと、「心と身体、世界をつなぐ」をテーマとし、南青山のアトリエ「corpo e alma(コルポ・エ・アルマ)」を中心にセラピーやセミナーを行い、執筆、監修 も多数。東洋的な押圧とロングストロークやストレッチングを多用し、植物や鉱物の力をフュージョンさせたオリジナルメソッド「ヴァイタル・タッチセラピー」を提唱し、密度の濃い「パーソナル」なスタンスでオーダーメイドの施術を行う。音楽、カルチャーとセラピーを融合するイベントも多数開催。趣味は世界の癒しに触れる旅。