2019.11.20

依存症のこと。~Yes to Life,Not to Pain.~

こんにちは。セラピストの半澤久恵(kee)です。

 
最近、タレントさんの薬物使用による逮捕のニュースが盛んですね。
 
依存症や◯◯中毒。
 
これは一部の特別な人だけに起こることでしょうか。皆さんは依存症について
どのようなイメージをお持ちですか。
 

今回は「私たちが真に求める幸せは?」を知る入り口としてこのテーマをみていきたいと思います。
 

 
依存症は特別なものではなく「その行為をしている間は気が紛れる。」という
誰もがとる行動の強烈バージョン。
ダメだとわかっていても止められないぐらい、強い衝動が伴う病気です。
 
心や身体の痛みを感じないよう、強い鎮痛剤(依存行為)を使い続けている状態と言えるでしょう。
表面の理由はどうであれ、心の深くでは選んでそうしているのではなく
使わざるおえないぐらいのつらさを伴っています。
 

日本では「一度クスリに手を出したら身の破滅」的に言われている薬物依存ですが、
時間がかかっても必ず回復や再生の可能性がある病気です。
 
また、「なぜ依存行為をするか?」という部分への理解を深めることで、誰もが幸せになれる。
そんなヒントもあるものなのです。
 
 
 
ここで、あるネズミの実験を紹介しながら依存症のしくみを簡単にみてみたいと思います。
(元になっているアニメは最後にリンクをしています。)
 

20世紀ごろから麻薬中毒に関する実験が行われていましたが、
その中の一つにこういうものがありました。
 
 
【ネズミを一匹、檻の中にいれ、普通の水と麻薬入りの水を設置した。
結果、ネズミは普通の水を飲まず、麻薬が入った水を飲み続けて死んでしまった。】
 
 
研究者たちは「やはり麻薬に中毒性があるからネズミは引き寄せられ、飲み続けたのだ。」
と結論づけましたが、ある心理学者が疑問を持ちます。
 
 
「ネズミは一匹だったから麻薬入りの水を選んだのでは?」
 
 
そこで心理学者はネズミにとって楽園のような
 
 
・仲間
・恋人
・遊び道具
・豊富な飲み物・食べ物
 
 
が用意された環境を作り、同じく二種類の水を置きました。
 
すると、ネズミは麻薬入りの水には手を出さなかったのです。
 
このことから
 
 
『充分に必要なものが与えられていれば、不必要なものには手を出さない。』
 
 
ということが見えてきました。
(動画ではベトナム帰還兵の例など紹介し、もっと詳しく説明しています!) 
 
ネズミに必要なものというのは
 
・仲間とのつながり
・愛する人とのふれあい(生殖も含め)
・楽しみ、ワクワク
・栄養素
 
です。「ふれあいとつながり」はネズミだけではなく、
私たちヒトにとっても大切なものではないでしょうか。 
それは種をつなぐためだけではなく、生きるよろこびの要素として。
 

 
想像してみてください。
 
 
ただ栄養はとれて、家と会社の往復のまま一人で暮らす毎日と。
 
周りに仲間がいて一緒に遊び、愛する人とは笑い、働き、暮らす日々。
 
 
あなたはどちらの方が心地よいでしょうか。
 

もちろん一人の方が落ち着く方や「たまには静かに過ごしたい。」
そういう時間も欲しくなるときもあるでしょう。
 
けれど「誰かといることで一緒に感じあえる喜び。」という、”誰かと共に”という経験は
私たちヒト・哺乳類ならではのギフト。
生まれてからしぬまで、誰とも一切関わらない人生って考えられますか?
 

誰かといたことで傷つく体験があった方は、人と過ごすことにストレスを感じるかもしれませんが、
その痛みを癒すのも、また人であったりします。
(あなたのペースで、また人といる心地よさを楽しめるようになったらいいなと思います。)
 
 
結局のところ何が言いたいのかというと、依存症は心の傷が引き起こす衝動によるもの。
痛みと孤独の病です。
 
ヒトなら誰もがそうなる可能性もあるもの。それはつながりや温もりから離れたときに起こること。
 
だから。
 
水を選んだネズミのように

 
”私たちは自分の楽園を作る必要がある。”
 

ということが言いたいのです。
 

みんなの共通する楽園は、急には作れないかもしれません。
 
けれど、それぞれが今、自分に必要なものを知り、誰かと一緒に心地よさを作っていければ。
 
そういう小さな楽園だらけになっていき、いろんな楽園の行き来もオープンに自由にできる。
そんなことも可能だと思うのです。
 
 
分断や孤独の中に 安全や満たされることへの答えはあるのか。
 
求めているものや幸せは どこで見つかるのか。
 
依存症という孤独の病からそんなことを考えていました。
 
 
あなたにとっての楽園はどんなところで。誰と一緒にいるでしょう。
 
そこにいるあなたは、どんな風に過ごしているでしょうか^^
 
 

ちなみに、日本での薬物撲滅で使われている「ダメ、絶対。」というスローガン。
これはいろいろな誤解の元になったようで。(なんか不安をあおる系。。)
 
元は「Yes to Life,No to Drugs.」だったそう。
 
タイトルではちょっと変えて「人生にイエスを。痛みにノーを。」としてみました。
 
 
誰もがつながりの中で、人生やいのちを楽しめますように!
 
 

◯アニメ動画【依存症への正しい認識を持とう 孤独とつながり(日本語字幕)】
 
 

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半澤久恵

セラピスト/AROHAM Holistic Healing Salon主催

英国Holistic Healing College ホリスティックヒーリングカウンセラー
一般社団法人ハートレジリエンス協会 OAD心理セラピスト
Somatic Experiencing®初級
EFTアドバンストレーナー

「より楽に生きる」ための心身へアプローチするセッションを提供。
個人セッションのほか、セミナーや講座で一般向けの心理学やセラピスト養成なども行う。
 

20年ほど心身の探求をしながら、アロマセラピスト→ボディワーカー→心理カウンセラー
→すべて統合した今に至ります。百人百様の心身に、そのときの最適なものを提供するスタイルです。今でも完成形ではなく、かと言って足りないでもなく。。
変化し続ける生命の現れに触れながら、その動きの不思議さに魅了され続けています。

私自身の生きづらさから始まった、ヒト・人生・生きることへの研究は深めれば深めるほど豊かな世界を広げてくれます。

ストレスや苦しみ、病気は一見ネガティブだったり、排除したくなる感じかもしれません。けれど、その真裏にはそれ以上の希望や夢、愛、などがあって。「生命の本質ってこっちだったのだな。本当にいろいろ大丈夫だったのだな。」ということがわかってからは、そのことを分かち合いたく、日々セッションやセミナーを通してご一緒しています。

心や身体のつっかかりが取れて。一人ひとりが伸びやかに過ごす。心地よく在る人が増えていく。そんな世の中ってどうだろう!と鼻がふくらむ毎日です。
いろいろな形で世界中に心地よいが増えていきますよう。

好きな言葉:「こころは自由に 身体は軽く」「自然はその理に従う」


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