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2018.5.24

「見えない世界の子育ての話」~視覚に障害をもつ三つの家族のカタチ~

Touch for World代表・パーソナルセラピスト 小松ゆり子 です。
「Magellan」では、五感至上主義者&セラピストの視点から「明日を選ぶ羅針盤」となるあれこれを綴っています。

 

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「見えない世界」といってもスピリチュアルな方面ではなく。

もし、ある日目を開けた時世界が真っ暗だったら。。。

 

と、想像すると気が遠くなるようなことが現実になってしまった友人がいます。

 

オーガニック&エコロジーに対する意識が高く、フリーランスの営業をしながらクラニオセイクラル・セラピストとしても活動していた、極めて健康だった(はずの)石井健介くん(a.k.a イシイシ)。

 

その時、私は「うわぁ〜、そんなことが起こってしまうんだな。これは大変なことだ。。。」と思ったし、どんな言葉をかけていいかもわからなかった。

きっと彼は絶望するだろうし、心が深く深く沈み込むだろう。

それに対して、自分に何ができるかは全くわからなかったし、セラピストという職業でありながらも、できることはとても少ないような気がした。

でも、彼と共に時間を過ごした友人として、彼の底力というか魂的な聡明さみたいなものが、きっと彼自身を助けるだろうと、わりと早い段階から思っていた。

 

 

果たして彼は、思ったよりもずっと早く心を浮上させてきた。

目は、それよりはずっと遅い速度で少しずつ快方に向かっている。

今は真っ暗ではないけど、いつも真っ白なスモークをたいた向こうで人が手を振っているような感じらしい。

 

世界が暗転した時、彼の娘ちゃんはまだ3歳で、息子ちゃんは生まれたばっかり。

大好きだった読み聞かせができなくなってしまったけれど、娘ちゃんはお父さんの環境にたくましく適応していっているように感じる。

もちろん、彼女なりの葛藤やガマンもあるかもしれないけど、もしお父さんの目が見えていたとしてもまた別の形でそういう成長のステージは登場してくる。

そして、まだ小さな息子ちゃんは「お父さんって、そういうもの。」って思いながら自然に受け止めているのではないかな。

 

 

ちなみに私の父はレコード会社勤務だったので、毎日昼過ぎまで家にいて、夜中に帰宅したと思ったらすぐにバーボン片手にギターの練習をする。

革ジャンやダンガリーシャツにジーパンで出社し、タンスの中には炎の柄のシャツが入ってたりしていたので(その是非はともかくとして・笑)「お父さんって、そういうもの」って思っていた。

 

いまでも私自身、規則正しい休みがなくてもさしたる問題に感じない働き方をしていたり、洋服のジミさと派手さの差があんまりわからないのは、そうした生活環境によるものでしょう(笑)

 

そんな風に子供は環境に自然に順応する。違和感を感じることもあるかもしれないけど、その引っかかりに対応しながら、きっと生きるたくましさが増していくんだろう。

 

「見えない世界」に飛び込んだイシイシは、むしろ以前にも増して色々なことに対して自由になっているように見える。

そんなイシイシと、「見えない世界」に関わる3つの家族による「見えない世界の子育ての話。」のトークセッションが、6月9日(土)に開催されます。

 

「本当に大事なことは目に見えない」

という星の王子様の名言を思い浮かべながら、聞いてみませんか?

6月9日にお時間ある方はぜひ!

 

 

「僕は娘が生まれる前から、子育てをすることに心を躍らせていました。

 

娘と過ごす時間はいつだって楽しくて、彼女との時間を大切にしたくってワークライフバランスを変え、時間の調整をしやすいフリーランスとして働きはじめました。

3年と6ヶ月が過ぎた頃、新しい家族が増え、ますます心が踊り出していた矢先、僕は視力を失いました。

 

そこから彼女とどんな風にコミュニケーションをとったらいいのかわからなくなり、彼女と過ごす時間が怖くて怖くて辛い日々を過ごしました。

今ではみなさんご存じの通り、彼女や天真爛漫な小さい怪獣(2歳の息子)とご機嫌な日々をおくっています。

 

6月9日の土曜日に、原宿のギャラリーにて「見えない世界の子育ての話」というお話会を開催することになりました。

一緒にお話するのは、去年も一緒にお話会をしたYUKOさん。
シンガポールで全盲の3歳の娘を育てているお母さん。

 

そして先天的な視覚障害をもっていて、同じく視覚障害を持ったパートナーと一緒に小学生の娘を育てている西田あずささん。

 

人の個性は十人十色、家族のカタチも十家十色、ぼくたちにとって当たり前で普通のことがほかのひとたちからみれば特別なことかも知れません。

それは視覚障害ある・ないに関わらず、そうなのかも知れません。

ただ視覚を使わない子育て、という視点から様々なお話ができるかなと思っています。

その視点が子育てをしているみなさんにとって、なにか新しい視点になれたら嬉しいです。」

(石井くんのFacebookより)

 

「見えない世界の子育ての話」~視覚に障害をもつ三つの家族のカタチ~

日程:6月9日(土)
時間:10時半開場 11時〜13時(トークセッション)  14時〜15時(歓談)
参加費:2,500円(お土産つき)
※高校生以下無料
※障害者手帳をお持ちの方は介助者と合わせて500円OFFの2,000円
※登壇する三人もファミリー参加です。お子さん連れ歓迎!!
会場:Chromatic Gallery/クロマチックギャラリー
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2丁目33−5パークノヴァ神宮前2F
詳細:https://www.facebook.com/events/258740948064093/
お申し込み:https://goo.gl/forms/sXJHoTMY1yQxfx8M2

 

小松 ゆり子

Touch for World 代表/パーソナル・セラピスト/五感至上主義。音楽レーベル宣伝部プロモーターを経て、自然療法の世界へ。現代人の「身体性」を取り戻すこと、「心と身体、世界をつなぐ」をテーマとし、南青山のアトリエ「corpo e alma(コルポ・エ・アルマ)」を中心にセラピーやセミナーを行い、執筆、監修 も多数。東洋的な押圧とロングストロークやストレッチングを多用し、植物や鉱物の力をフュージョンさせたオリジナルメソッド「ヴァイタル・タッチセラピー」を提唱し、密度の濃い「パーソナル」なスタンスでオーダーメイドの施術を行う。音楽、カルチャーとセラピーを融合するイベントも多数開催。趣味は世界の癒しに触れる旅。

https://ameblo.jp/yurikokomatsu/