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2020.7.20

「親切を装って攻撃してくる人」がいるとき。~人間関係の距離感~

こんにちは。心理セラピストの半澤久恵です。
 

先日ブログで『SNSなどで批判的なコメントがあったとき』について
書いたところ、ある方から人の行動心理についてご質問をいただきました。
 
それは
 
 
“「応援している」と言いながらいい人を装って
(本人もいいことをしているつもりだけど投影で反応しているだけで気づいてない)
「親切」として攻撃してくる人、
それほど知り合いでもないのに様々な情報を送りつけてきたり、
自分より影響力のある人の場を使ってそういった行動を起こす人、
なんて人の心理もぜひシェアしたいので教えて下さい~”
 
 
というものでした。
 
ご質問くださった方をAさんとすると、Aさん、本当におつかれさまです。
 
「装って・攻撃してくる・送りつけてくる」と書かれている様子から
かなりイヤな気分になられたのではないでしょうか!
世の中にはいろいろなテンションの人がいますよね。笑
 
 
さて、書いてくださったケースは
 
①「応援している」と言いながら攻撃的。
②それほど知り合いでもないのに様々な情報を送り付けてくる。
③自分より影響力のある人の場を使ってそういった行動を起こす。
 
ということですが、お返事をセッション風にするならば
①②③それぞれの行動背景にはいろいろあり、
それについて解説する方法もあるとは思いますが、
ここでは相手から自分へ目線をもどし、「境界線」という切り口で
 
・行動レベル
・投影レベル
 
の二つの視点からお伝えできるかと思います。
 
なぜなら人の心理はその人の話を直接聞き、確認しないとわからない。
ということもあるからです。
(たとえ直接聞いたとしても互いのフィルターや
理解によっては真意が伝わらないときもあるでしょう)
 
また、人を変えるのも実際には難しいですし、
自分の考え方を変えるにしても、感情と脳内での働きが結びついているので、
身体レベルで納得できない限り、こちらも変化は難しいです。
 
 
というわけで、相手や自分のマインドを変えるのではない、
根本の知覚から楽になる「境界線」の観点から書いてみます。
 
 
まず行動レベルのこと。

 
人と人との間には、それぞれのすべきこと、責任をもてる範囲である
「境界線」というものがあります。
 

相手が許可なく自分の境界線に立ち入ってきているときには
「いいえ、だめです、必要ありません」などを言ってもいいのです。
 

けれど、それが言えないとき。
もしくは気付かないまま自分の領域に入り続けられているとき。
人は不快感を感じます。
 
ですので、
『自分のすべきことに他者が口をはさんできたら断る権利がある』
ことが一つ。
(このときの相手の心理は本当に様々ですので、相手の状況を分析するよりは
自分がどう感じているか。自分はなにをしたいか、したくないか。
という自分の気持ちをケアすることも大切かと思います)
 

「応援している、と言いながら攻撃的」と感じたなら、
その場で関係を考え直してもいいかもしれません。
距離を置く、断る、ウソも方便、、などで自分の安全な境界線を保つのも一つでしょう。
 
恐怖や強い怒りなどを感じるときには、それだけで見えるものも見えなくなりやすいので
まずは自分の大丈夫感をつくることも大事だからです。
 
このような行動で本当~にスッキリ気にならなくなる。
というのであればそれも一つかと思います。
 
 

そして、ここでもう一つみたいのが「投影」です。
投影とは、自分の知覚を通してみたもののことです。
 

○人は変えられない。
 
○目にするものは自分の目・考え(知覚)を通してみている
 

という点から進めてみたいと思います。
 

投影を見ていく理由は、境界線を越えてくる人に対して
 
「そういう人は自分の中の無力感を見たくないので抑圧し投影している状態でしょう」
とか
「自分に必要のない情報は断るのも自由です」
というような対応だけだと、また人や場所を変えて
同じような体験をされるかもしれないからです。
 
もちろん、先ほど挙げたように、断る、距離を置くなどのノウハウもあります。
 
けれど、
 
「相手が私に〇〇してきた」
 
という印象がある限りは
 
「○○する相手と、される自分」
 
という見えない力関係の中で自分を見ていることになります。
 
だからここにある、普段はスルーして過ごしがちな
世界の見え方を見直してみたいのです。
 

また、行動のノウハウ(断る・距離をとるなど)は
それができる方もいれば、できない方もいます。
 
特にそれができないときには
 
「攻撃してくる相手」と「攻撃されている自分」がいて、
言い返せない、距離を空けることができず、つい受け入れてしまったり。
 
「送りつけてくる相手」と「送りつけられる自分」がいるなら
「そうですか!でも、必要ないでーす」とスルーできず重くなってしまったり。。
 
する相手とされる自分という構造になっているので、
より、断る、立ち去るなどの行動が難しくなるでしょう。
 

ですので、誰かからの必要以上に立ち入った言動で不快を感じるときには
 
・行動レベルでの境界線
・相手や自分をみる知覚はどんなものか
 
という二本立てで、ご自分が納得したり
スッキリしたりするものを選んでいただければと思います。
 
境界線を意識し、自分の中に力を見出したとき。
気を使いすぎず、使われすぎず。
自分が自分を尊重できる快適な関係が生まれます。
 
 
自分ができることは、自分の領域のこと。
相手の領域や誰もが、どうすることもできない領域のときには、STAY HEART。
自分が愛を発揮し、耕せる自分の場所に戻ってみませんか(^^)
 
楽しい夏をお迎えください。
 
 
○お知らせ○
 
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対面残り2名様 8000円 録画7000円
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ゆるいトークやセラピーへのご質問などいろいろな内容です。
15分ほどですのでお昼休憩にぜひご一緒に(^^))

半澤久恵

公認心理師/AROHAM Holistic Healing Salon主催

SEP/ソマティック・エクスペリエンシング プラクティショナー
英国Holistic Healing College ホリスティックヒーリングカウンセラー
ハートレジリエンス協会 OAD心理セラピスト
JMET認定 EFTトレーナー

「より楽に生きる」ための心身へアプローチするセッションを提供。
個人セッションのほか、セミナーや講座で心理学やセラピスト養成なども行う。
 

20年ほど心身の探求をしながら、アロマセラピスト→ボディワーカー→心理セラピスト→公認心理師
→途中での様々な学びを統合し、今に至ります。百人百様の心身に、そのときの最適なものを提供するスタイルです。
変化し続ける生命の現れに触れながら、その動きの不思議さに魅了され続けています。

私自身の生きづらさから始まった、ヒト・人生・生きることへの研究は深めれば深めるほど豊かな世界を広げてくれます。

ストレスや苦しみ、病気は一見ネガティブだったり、排除したくなる感じかもしれません。けれど、その真裏にはそれ以上の希望や夢、愛、などがあって。「生命の本質ってこっちだったのだな。本当にいろいろ大丈夫だったのだな。」ということがわかってからは、そのことを分かち合いたく、日々セッションやセミナーを通してご一緒しています。

心や身体のつっかかりが取れて。一人ひとりが伸びやかに過ごす。心地よく在る人が増えていく。そんな世の中ってどうだろう!と鼻がふくらむ毎日です。
いろいろな形で世界中に心地よいが増えていきますよう。

好きな言葉:「こころは自由に 身体は軽く」「自然はその理に従う」


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