2020.8.22

生きやすい心と身体づくり ~感じることと生きること~

こんにちは。半澤久恵です。
 

お盆も過ぎ、朝夕に秋の空気を感じるようになりましたね。
 

その最中は本当に勘弁してくれ~と思うことでも、
のど元過ぎればなんとやらで、完全に過ぎた。
という出来事には もはや何の思いもなく、
むしろ少しの切なさと共に
「あんなこともあったなぁ、、」となんだかしみじみしたりしませんか。
 

逆に言うと全然しみじみ感もなく、
むしろ思い出しては未だに腹が立つ。というときには
それぐらいその出来事が熱量を持ってまだここに生きている。
ということ。
 

トラウマ療法では「未完了の完了」という言い方もしますが、
気持ちの面でも身体的にも
 

・消化
・完遂
・やり切る
 

などは大事なことだなぁと思います。
このときのポイントはただ過ぎた・終わった。のではなく
 

完全に遂行した。
 

というところです。
 

遂行というのはその感覚なり感情なり、
それにまつわるものを捉えて感じきる。ということです。
お焚き上げのような感じといいますか。
 

具体的になにかというと、
 

たとえば夫婦喧嘩でお互いイヤな空気になったけど
引っ張るのも嫌だからいつものようにふるまう。
でも心の中ではモヤモヤが続く。
 

そんなとき。
 

頭で「向こうも悪気があったわけじゃない」とか
「疲れていただけだ」と理解はできるけど、
その理解を覆うぐらい残るこのモヤの中身は
どんなものでしょうか。
 

残っているモヤモヤにはどんな思い
(言いたいこと・言えなかったこと)があって。
 

感情だと、いったいどんな感情があって。
 

自分は本当何を思い、感じていたのか?
 

特に「言ってはいけない・考えてはいけない」と
禁じているものは何でしょうか。
 

「腹立つー!」だったら何に腹が立ったのか。
「なんだかすごい虚しい」だったらまるでどんなだから
虚しいと感じているのか、です。
 

分析や自分への説得ではなく、ただ気づき、
モヤモヤや虚しさが持っている言いぶんを知りたいのです。
 
 

さて みなさんはふだん
 

・思い(思考)
・感情(喜怒哀楽)
・そのときの体の状態(感覚)
 

のどれぐらいを拾っていますか。
 

ここは多くの方がわかっているようで
ふんわりしがちなところだったりします。
 

私たちは体があるから感覚があって。
心があるから感情もある。
それがライフをリアルなものにしています。
 

けれど、こんなに自分の中では感じているものがあるのに
 

・周りと仲良く調和して生きていくように
・自分の感情はあまり表に出さないこと
・イライラするのは自分のマネージメントができていない
・冷静であれ
 

ということを聞かされていたり
親の振る舞いや態度として見ていたりしたら。
 

自然と
 

自分が何を感じていてどうしたいか
 

よりも
 

周りはどういうものを求めて
受け入れられて生きていくには
どうすればいいか?
 

というように、自分が感じていることに行動の基準をあわせるのではなく、
外の標準にあわせるようになってきます。
 

こういうことをしていたら内側で感じていることや
自分の体験がわかりにくくなるのも当然と言えるでしょう。
 

セッションでもよく伺う
 

「自分が本当はなにがしたいかわからない」
「自分の気持ちがわからない」
 

というのは、いきいきとした生命力が無視され続けた結果、
すっかり拗ねている状態とも言えるかもしれません。
 

ストレスの状況そのものを変えることはできなくても
「自分が何を感じていて、本当はこれがいっちばんイヤだったんだ!!」
ということがわかっただけでもかなりスッキリ感を感じる方が多いです。
 

それぐらい感覚・感情という生の部分が閉じられているということです。
 

機能として「感じる」働きがあるのに、それをナイことにするぐらい
生命にとって不自然なことはないでしょう。
 

感じることの大切さを書きましたが、
時に感じすぎて傷ついたこともあるかもしれません。
そうすると、もうその「感じるシステム」は使いたくなくなるのも
自然なことですよね。
 

身体のシステムは本当によくできているので
感じることも感じないようにすることも、
生きる上でちゃんと調整をしてくれています。
 

そのシステムが自然と働いてくれるときにはそれに守られ。
もう作動しなくても良いときにはまた感じることを楽しむ。
そんなオンオフのある心身が生きやすさにもつながっていくのではないでしょうか。
(セッションは接続エラーや誤作動の点検、修理などもする)
 

感覚を取り戻すことは自分(生命)を取り戻すこと。
 

それにはまず自分の
 

・考えていること
・感じていること(感情・からだの感覚)
 

がどんなものか?
遠くからでも見てみることから始めてみませんか。

 

今はいのちを守ろうとする動きのあまり、
いのちの動きそのものを覆っている時間が多いような気がします。
 

呼吸の息苦しさとは別の、なにか窮屈さを感じているのなら。
今感じていることに
 

気づく
 

居場所をあげる
 

それが動くままに見届ける
 

そんなことをしてみませんか?

 

あなたがあなたのままに
生命のままにのびのび楽しんで過ごせますよう!
 
 

〇おまけ〇
 

ロンブーの田村淳さんが大学院で研究されている「死者との対話」。
その一環で大切な人に動画で遺書を残す「ITAKOTO(イタコト)」
というサービスがあり、それについて語っている記事なのですが
『遺書って突き詰めると結局は「ありがとう」の一言だと思う。
だけど「何が、どう、『ありがとう』なの?」』
という部分がぐっときます。。。
私も今いる人たちに遺書を…と考えただけで「ありがとうと大好きだよ」があふれて
3秒後には泣いてました。ライフって愛しい!
皆さまはどんなご感想をお持ちでしょうか。
 

>>記事
「死」と向き合うことで、生きることを考える。ロンブー田村淳さんが慶應大学院で実現したいこと
 
 

〇講座などのお知らせ〇
 

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半澤久恵

公認心理師/AROHAM Holistic Healing Salon主催

SEP/ソマティック・エクスペリエンシング プラクティショナー
英国Holistic Healing College ホリスティックヒーリングカウンセラー
ハートレジリエンス協会 OAD心理セラピスト
JMET認定 EFTトレーナー

「より楽に生きる」ための心身へアプローチするセッションを提供。
個人セッションのほか、セミナーや講座で心理学やセラピスト養成なども行う。
 

20年ほど心身の探求をしながら、アロマセラピスト→ボディワーカー→心理セラピスト→公認心理師
→途中での様々な学びを統合し、今に至ります。百人百様の心身に、そのときの最適なものを提供するスタイルです。
変化し続ける生命の現れに触れながら、その動きの不思議さに魅了され続けています。

私自身の生きづらさから始まった、ヒト・人生・生きることへの研究は深めれば深めるほど豊かな世界を広げてくれます。

ストレスや苦しみ、病気は一見ネガティブだったり、排除したくなる感じかもしれません。けれど、その真裏にはそれ以上の希望や夢、愛、などがあって。「生命の本質ってこっちだったのだな。本当にいろいろ大丈夫だったのだな。」ということがわかってからは、そのことを分かち合いたく、日々セッションやセミナーを通してご一緒しています。

心や身体のつっかかりが取れて。一人ひとりが伸びやかに過ごす。心地よく在る人が増えていく。そんな世の中ってどうだろう!と鼻がふくらむ毎日です。
いろいろな形で世界中に心地よいが増えていきますよう。

好きな言葉:「こころは自由に 身体は軽く」「自然はその理に従う」


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