2021.2.23

「手の知性」を深めると、「触れる」が変わる

ソマティック タッチ タッチケア 五感至上主義 感覚 触れる

Touch for World代表・パーソナルセラピスト 小松ゆり子 です。
「Magellan」では、五感至上主義者&セラピストの視点から「明日を選ぶ羅針盤」となるあれこれを綴っています。

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この間セラピー・セッションの後に「手がマシュマロなみにふかふかだった!」と言っていただき、たいそううれしかった。

小さくはないけど大きくもなく、指も短くも長くもない、無個性な形。 

天性のふかふか肉厚で柔らさといったものはまるでなく、どちらかというと気合いを入れてしまうと伝わってしまいがちな、取り扱いに注意が必要な手。

シワも多いし爪はやや丸くてお世辞にも形が良いとは言えず、全体的に少し乾燥しやすい。 

もしこんな手でもふかふかに伝わっていたとしたら、20年弱がんばって脱力に注力してきた賜物であり、ある種の「知性の産物」でもあると思う。

なぜ、脱力した手が心地よいのか。

人に触れる、それだけで身体に起きている生理的変化はなにか。

皮膚の下に広がる身体の世界はどんな層が広がっているのか。

そうした知識を内包しつつも一旦全部横において、なるべくフラットに「ただそこに在る」ていで触れる。

知識を得ること、考察していくこと、手の知性を深めることが、シンプルなタッチに底知れぬ深みを与える。

だから、私は触れるを学ぶことをやめられない。

■ヴァイタル・タッチセラピー 

心と身体、魂をつなぐ120分間の濃密なオイルトリートメント。
植物の力、鉱物の力、そして人の手の力が全てあわさった禊のようなセッションです。生まれたてのまっさらな自分に再会したい方におすすめ。
http://yurikokomatsu.com/

■スクールはこちらから
https://touchforworld.amebaownd.com/

小松 ゆり子

Touch for World 代表/パーソナル・セラピスト/五感至上主義。音楽レーベル宣伝部プロモーターを経て、自然療法の世界へ。現代人の「身体性」を取り戻すこと、「心と身体、世界をつなぐ」をテーマとし、南青山のアトリエ「corpo e alma(コルポ・エ・アルマ)」を中心にセラピーやセミナーを行い、執筆、監修 も多数。東洋的な押圧とロングストロークやストレッチングを多用し、植物や鉱物の力をフュージョンさせたオリジナルメソッド「ヴァイタル・タッチセラピー」を提唱し、密度の濃い「パーソナル」なスタンスでオーダーメイドの施術を行う。音楽、カルチャーとセラピーを融合するイベントも多数開催。趣味は世界の癒しに触れる旅。

https://ameblo.jp/yurikokomatsu/