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2021.4.20

健全な怒りがあってもいい。―カラスとの戦いで気づいたこと―

こんにちは。セラピストの半澤久恵です。
 
今日はカラスとの死闘(笑)から気づいた、自分なりの成長と怒りの扱いについて書きたいと思います。
良い人とか優しい人、穏やかな人と思われることが多い方。草食系という自覚がある方に笑いながら読んでいただけたら嬉しいです。
 
先日の朝のことでした。いつもの公園でランニングを終え「気持ちいい朝だなぁ」なんてゆっくり木立の間を歩いていると、突然、ざばぁ!と頭になにかが落ちてきました。大きな枝のような鋭いなにか。「いったぁぁ!」という自分の声と同時に聞こえる「ガァガァ」バサバサー!という音。
 
何かが落ちてきたのではなく、カラスです。こわすぎ。
 
まさかの襲撃。
びっくりしたのと、頭に蹴られたようなギザギザした感覚が残っているのと、目の前にめちゃ興奮している黒い野生動物がいるのとで心臓はかつてないほどバクバク。手足は冷たく、視点は奴に集中です。
 
「おお、闘争反応」
 
自分の身体の反応とカラスの様子、どちらも興味がわきます。けれどその間も興奮したまま相手は威嚇の手(羽)をゆるめません。
 
以前の私だったら顔を伏せ、とりあえずダッシュで逃げていたと思いますが、このとき、私がとっさに取った行動。それは空手の構えでした。空手、人生で一度も習ったことないけどな。(あとで仮説を立てました)
 
逃走ベースから闘争の反応をした自分への驚き。
 
体は固まることなく、ドキドキしつつも気持ちは冷静に。相手との距離を測りゆっくり動きながら安全な場所まで移動しました。少し遠くでこちらを心配しているご夫婦の存在も感じて「大丈夫です」とコンタクトしてみたり。「これが交換神経と腹側を使っている状態なのか?!」とポリヴェーガル的推測も入れつつ。
 
ともかく、驚いたのはとっさの自分の反射のこと。そしてその場で怒りも感じられたことでした。その時に浮かんだ思いは
 
「何もしていないのに理不尽だ!」
 
カラスに本気で怒る私。ナウシカ気分で「鎮まれ!そなたを傷つける気はない!」と伝えたものの(気持ち的に)一向におさまる気配がないのですぐにその場を離れました。「繁殖期で巣の近くを通ったから威嚇してきたのだろうな」とカラスの怒りもわかりつつ、まずは自分が怖かったことと、腹が立ったことを感じきりました。
 
この流れは私にとってかなり新しいものでした。今までは順番が逆だったのです。
 
今までは自分が腹が立っているとわからなかったり、わかっていても怒りや悲しみは気まずくなる感情だったので、扱えない。そんなことから瞬時に気持ちを隠し、
 
「相手にも何か理由があるのかもしれない。だからこういう態度をとるのだよね」。
まず相手のことを優先していました。
 
「いやいや、そこ怒るとこだよ」友人たちから何度きいたことでしょう。
 
相手のことを理解する。確かに平和な寄り添いですが、順番や使い方が違っていました。目の前でいきりたって刃物を振り回している人に両手を開いて近づきませんよね。刺されます。そんなときは逃げていいんだ!というか逃げるべきですよね。笑 トラウマや信念によってはこの判断ができなくなるときがあるのです。それが以前の私でした。相手への理解にばかり目がいき、自分の気持ちを受けとめたりケアすることが二の次になる。(怒りと恥については、心のことを仕事にするようになってだいぶ取り組んだテーマでした)
 
これも私の場合ですが、一人っ子かつ、もともとの草食系な気質やショック体験。脳と自律神経に刻まれたパターンなどから自分の選択肢に「怒る・闘う・反撃する」がほとんどなく。それまでの人生で怒りや不満、恐れを感じたときの私の対応は「抵抗してはいけない。穏便に済ませなければいけない。考えて思考で納得する。受け入れる。無表情になり切り離す」などが主だったので、そういう意味で怒りを表すことや反撃という行動が私にとっては新しいものでした。
 
 
いかがでしょうか。

 
読んでくださっている方の中でも特に、いつも人を受け入れるパターンがある方。ときに何を考えているかわからない、と言われる方。「何があっても冷静だよね。いつも大丈夫そうだよね」と言われがちな方。そんなあなたの怒りの表現はどのようなものがありますか?
 
腹が立つことや不満を感じていますか?
 
まだ納得していないのに、モヤモヤする自分に理由をみつけて説得していませんか?
 
怒るときに、ちゃんと怒れていますか?
 
納得いかないことは、受け入れられないし、自分は不満なのだ。
こういう気持ちを自分にOKしていますか?
 
疲れたときに疲れた顔、できていますか?
 
自分だって疲労困憊なのに、それでも人前ではちゃんとする。ずっと大人な態度や良い人でいる。
 
そんなことはないでしょうか。
 
今まで対応してきたパターンやとっさにとる行動。それにはその人が生きてきた中で習得してきた、その人なりの生きる術が詰まっています。だから、対応それ自体が間違っているのではないですよね。皆そのときに必要なことを、ちゃんとしてきました。
 
 
でもその対応は必要ない状況なのに、ずっと同じ対応をしているとしたら?
 

トラウマによる反応はこういう形で残っていることもあります。
 
怒ったり固くなったりのサバイバル方法が適宜で使えるようになること。怒りも悲しみも、あっていいということ。自分が感じていることに間違いはないし、自分は、自分のままでいていいんだ。そう認められること。
 
トラウマが溶けていくって、こういう自由度が広がっていくということなのです。
 

今は誰もがストレスを感じやすいときかと思います。そんなとき。あなたがその優しさや我慢強さゆえに怒りや不満、疲れを自分だけで溜めていないといいな、と思います。
 
怒りや不満、疲れ、弱音などネガティヴとされるものはどれも「ワルイもの・持っていたらダメなもの」ではありません。(ネガティヴとの付き合い方は今特集のこちらの記事にて!>>)
 
ちなみに草食系の私がなぜ、とっさにファイティング態勢になれたかというと、カウンセリングを続けて受けてきたことで怒りの感情と付き合いやすくなっていたことが一つあります。過剰なものが均されて。切り離していた一部が戻ってくるって本当に感動的です。自分事としても、セッションの中でも。
 
そしてもう一つはミラーニューロンが大きいと思われます。こちらは仮説です。笑
 
実はカラス事件の数日前にYOUTUBEが謎のアルゴリズムで私に空手演武の動画をお勧めしてきまして。出てきた選手の迫力に惹きつけられ、見入っていたのです。
 
▶超かっこいい宇佐美里香選手の演武の様子
(清水希容選手も好きです♡)
 
彼女たちの身体からにじみ出るオーラのような気迫。肚の使い方や鋭い動き、その身体能力の高さ。「すごー!」と感動し、夢中になって演武の動画を何本も観ていました。
 
そのかいあってか、戦いのときに降りてきましたね、宇佐美選手とナウシカ。もちろん実際に突きとか蹴りはしない(できない)ですが、無事にその場を離れることができました。真似る、イメージングで取り入れる、なかなかいいかもしれません。
 
自分の中にある、喜怒哀楽、それぞれの豊かな表現と一緒に。あなたがあなたのままでいていいのだ。大丈夫なんだ。そんな安心ベースで過ごす時間が増えることを願っています。
 
もっとのびのび、そして生き生きと。楽しんでいきましょうー!
 
今度カラスが襲ってきたら速やかにその場を離れます。笑

 

 
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半澤久恵

セラピスト/AROHAM Holistic Healing Salon主催

英国Holistic Healing College ホリスティックヒーリングカウンセラー
一般社団法人ハートレジリエンス協会 OAD心理セラピスト
Somatic Experiencing®中級修了
JMET認定 EFTトレーナー

「より楽に生きる」ための心身へアプローチするセッションを提供。
個人セッションのほか、セミナーや講座で心理学やセラピスト養成なども行う。
 

20年ほど心身の探求をしながら、アロマセラピスト→ボディワーカー→心理カウンセラー
→すべて統合した今に至ります。百人百様の心身に、そのときの最適なものを提供するスタイルです。今でも完成形ではなく、かと言って足りないでもなく。。
変化し続ける生命の現れに触れながら、その動きの不思議さに魅了され続けています。

私自身の生きづらさから始まった、ヒト・人生・生きることへの研究は深めれば深めるほど豊かな世界を広げてくれます。

ストレスや苦しみ、病気は一見ネガティブだったり、排除したくなる感じかもしれません。けれど、その真裏にはそれ以上の希望や夢、愛、などがあって。「生命の本質ってこっちだったのだな。本当にいろいろ大丈夫だったのだな。」ということがわかってからは、そのことを分かち合いたく、日々セッションやセミナーを通してご一緒しています。

心や身体のつっかかりが取れて。一人ひとりが伸びやかに過ごす。心地よく在る人が増えていく。そんな世の中ってどうだろう!と鼻がふくらむ毎日です。
いろいろな形で世界中に心地よいが増えていきますよう。

好きな言葉:「こころは自由に 身体は軽く」「自然はその理に従う」


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