2021.5.31

嘆き切ることについて

コンパッション マインドフルネス

こんにちは、石井です。

 

またしばらく時間が経ってしまいました。
非日常的な生活がすっかり日常になってしまい、以前の日常ってどんな様子だったっけ?と、ふと我に返ることがあります。

 

2021年の4月17日で、僕は視力を失ってから5年が経ちました。
非日常的だった僕の新しい生活は今では当たり前の日々になり、それ以前の生活は何だか遠い昔のように感じたりもします。

 

さて、前回は「共感をしてもらうこと」について書きました。
「かわいそうだね」という一言をきっかけに、僕の自己共感と自己受容は深まっていきました。
今回はそのことについて書きたいと思います。

 

混乱と精神的なショックの真っ只中にいた僕は、心の中で一つ決めたことがありました。
それは「自分を心から嘆くこと」、もっと言うと徹底的に「嘆き切ること」でした。

 

みなさんは自分を嘆き切ったことはありますか?
現実と自分自身から目を逸らさず、逃げ出さず、どんなに辛く苦しくても徹底的に嘆き切ったことはありますか?
嘆いている自分自身に寄り添いそんな自分を否定せず共感的に嘆き切ること。

 

僕は入院中のベッドの上で、これがいつまで続くのかもわからない時間の中で実際にやってみて、実感したことは、これはかなりしんどいぞということでした。
忍耐強く自分自身の内側の声に耳を傾け続けること、一日の中で何度も湧き出してくる嘆きの感情を受け止め続けること。
それは今まで経験してこなかった自分自身と真正面から向き合う時間で、その自分と向き合い続けるため精神力がかなり疲弊しました。
と同時に、これまでの人生の中で自分自身を一番近くに感じた時間でもありました。

 

では実際に僕は何をしていたのか?
無意識のうちに僕は身体的な寄り添い方を自分自身にしていました。

 

この続きはまた次の機会に。

石井 健介

1979年生まれ セラピスト
アパレル業界を経て、エコロジカルでサステナブルな仕事へとシフト。2012年よりクラニアルセイクラルとマインドフルネス瞑想を取り入れたThe Calmというオリジナルセラピーを始める。同時進行してフリーランスの企画・営業・広報として働き始める。
2016年の4月のある朝、目を覚ますと突然視力が失われていた、という衝撃的な体験をしたが、日々をマインドフルにいき、生来の風のような性格も相まって周囲が驚くくらいあっけらかんと過ごしている。