2018.6.8

植物の生命力を

こんにちは。

プレゼンス・ブレイクスルー・メソッド®トレーナーの岡本彰子です。

 

うちの庭には、

毎年生えてくるミツバ、青ジソ、赤ジソ、コゴミやミョウガの他にも、

幾つかの西洋ハーブを植えています。

 

また、そんなつもりはなかったのに、

植えたり、勝手に生えたりしている日本の薬草と言われる植物もあります。

 

ユキノシタ、ドクダミ、カキドオシ、スギナ、カラスノエンドウ、ヘビイチゴ。

 

ありふれていて、時に邪魔者扱いされるほど、とても丈夫な植物達です。

 

この草達が、薬草と呼ばれるまでには、

まずは「食べられるかどうか」から始まり、

その後、怪我や病気に効いているようだと気づく という

プロセスがあったのだと推測しますが、

「食べられるかどうか」の前に、

(こんなにたくさん生えているんだから、食べられないだろうか?)が

存在したのではないでしょうか?

 

そんなことを思ったのは、私の育った沖縄で、子供の頃、

道端の雑草として飽きるほど見ていたタチアワユキセンダングサや、

平地の藪には必ずと言っていいほど生えていたギンネムが、

近年「健康茶」として販売されていることを知ったからです。

 

 

写真は、タチアワユキセンダングサ。

春に帰省した時に何気なく撮った1枚です。

宮古島で栽培管理されているものが、

ビデンスティーと呼ばれるお茶に加工されているようです。

 

あのありふれた2種の植物が、研究対象となり、

有用成分を探す実験が行われたきっかけには、

あれだけたくさん生えているんだから、役に立たないだろうか?

どんな荒地にも生える強い植物だから、何か含まれているのでは?

という期待があったのではないか? とこれまた推測しております。

 

庭のドクダミを干したものの、お茶にするのを忘れたり

スギナ茶のまずさに閉口したり、

ヘビイチゴをホワイトリカーにつけた作ったエキスを

蚊に刺された場所に塗っては、効いてるのかなぁ?と

首をひねったりしている私ですが、

 

5、6歳の頃、原因不明の咳が長く続く私を

母があちこちの病院に連れて行っても治らず。

そんなある日、バスの中で出会ったおばあさんに

「オオバコの根を煎じて飲ませなさい」と教えてもらい

半信半疑で、新興住宅地の空き地のオオバコを使ったところ

咳がピタリと止まったそうです。

 

昔の人達の身体には、様々な化学物質に触れる現代の私達の身体よりも

薬草の成分が届いたのだろうと思います。

そして、今なら薬ですぐに治る病や怪我が

神に祈ることしか出来ないことも多かったであろう時代から

植物の生命力を信じ、有効性を精査していった長い時間に思いを馳せ

上手に使えるかどうかは、怪しいところですが

今年もエキスを作ってみたのでした。

 

 

岡本 彰子

プレゼンス・ブレイクスルー・メソッド®(PBM)トレーナー。香りと植物の探究室 Tatazumai主宰。植物学修士、京都府在住。
「終わらない庭」と名付けた庭のある自宅で、セッションや講座を開催しています。身体の感覚を通して、思考や感情に振り回されずに落ち着きを取り戻したという経験から、身体経由で心を整えるメソッド PBMをお伝えしています。また、精油を使った調香のセッションやワークショップも行っています。Magellanには、ライター&Instagram担当のひとりとして参加。庭づくりと写真撮影は趣味を超えています。

https://ameblo.jp/orangejessamine/