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2018.8.30

『世界と私のためのマインドフルネス&コンパッション』開催報告

コンパッション マインドフルネス

8月27日、

そう、あの、都内でゲリラ豪雨があった夜に

Magellanの初リアルイベント

世界と私のためのマインドフルネス&コンパッション』を開催しました。

 

 

私のマインドフルネスへの意識は

もともとは、言葉としてはもうずーっと前から知っていた「マインドフルネス」が

なぜ近年こんなにもブームになったのだろう??

という、

「マインドフルネスをとりまく潮流」への興味から始まっていたのですが、

マインドフルネスブームを知れば知るほど、

新しい社会への変化と、

そこに足りないものへの渇望と、

とはいえ形ないものに取り組んでいくことのこころもとなさと、

怪しいものに手を出したくないという恐れと、

それらが渦巻いている現状の中でなんとか「手順」や「権威」や「科学」の

力を借りながら、本当にわたしたちのココロや魂が求めるものに

にじり寄っていく社会の切実さみたいなものを感じて、胸が痛くなるほどです。

(そしてもちろん私もその社会の一員です!)

 

 

そんな中「マインドフルネス関係者忘年会」で出会った岸本早苗さんのスイートさに完全にノックダウンされた私は、

彼女のマインドフルネス&コンパッションについてのアカデミックな下地と、

マインドフルネスの臨床研究をしているというその研究の面白さ、

そしてなにより、早苗さんから漂ってくる雰囲気を育てたであろう

マインドフルネス&コンパッションについて、ぜひこの人から直接聞いてみたい、

そしてそれをみなさんとシェアしたい、と思ったのでした。

 

 

まずは私のガイドで簡単に、ざわついた気持ちを、

「今ここ心も体も到着している」状態に落ち着けていきます。

これだけで場の空気がしずかになって、その分参加者の方とのつながりが

深まります。

 

そんな中、私の問いかけに答えながら進んでいく、早苗さんのお話。

 

そもそも「マインドフルネス」という、それ自体を定義できるようなものではない

形なきものについて「言葉で語ろう」とすること自体の難しさがあるわけですが、

それぞれの経験や思うところをシェアしあい、

参加者の方からのご質問にも答えながら、その「形なきもの」に感覚で

にじり寄っていきます。

 

そんな対話の中で、マインドフルネスって輸入された新しい概念ではなくて

わたしたち日本人が、言葉や理解を超えたところで身体化した形で

すでに知っているものでもあるのだ、という視点がダイアログの中で出てきたのは

とてもおもしろい展開でした。

 

でもなんと言ってもこの日のハイライトは「コンパッション」について。

 

マインドフルネスはどちらかというと内向き(?)の「私」の感覚、

コンパッションはその自分との静かな一致をベースに、他者に向けられていくもの。

・・・だと思っていたのですが、

そこに「セルフコンパッション」という、自分へのコンパッションが欠くことのできない

パーツとして存在していて、

それらは互いに相補的というか、三位一体となっていて

それぞれを深めていく欠くことのできないパーツ同士なのだということが

早苗さんの丁寧なガイドのもと経験したワークを通して

参加者の方それぞれが体験した時間。

 

 

ここまで書いてきて・・・

言葉で説明することの難しさを感じますねえーーー!

 

でもあえて、この経験については、難しさをそのままにしておきたい気がしています。

無理に言葉やストーリーに解体してしまうことがもったいないというか、その事によって

言葉ですくい取れないことがろ過されてしまい、その「ろ過されたほう」に

なにかあの時間のエッセンスがあったような。

 

それにしてもド派手に閃光と雷鳴轟く、嵐のピークの中進んでいったマインドフルネス&コンパッションのワーク、

忘れられない経験でしたね、笑

ワークの始まりとともに嵐が激しくなり、さなかにピークになり、終わる頃穏やかになっていって。

ちょっと内心笑っちゃう瞬間もありながら、でも、

ああ、こうして全てはやってきて、経験して、去っていくものなのだなあ、と思っていました。

 

自分にほんとうのケアの心を向けることって、私達って実はなかなか苦手ですよね。

けれど早苗さんのガイドでそれをしっかり経験してみますと、もうほんとうにね、

「全てはここからはじまるのだ」と感じます。全てはここからしか始まらない。

他者や世界との関係性の前に、まず自分との関係がある。

まあ・・だいたいそこがこじれてるんですけども。

だからこそ、マインドフルなニュートラルな注意をまず自分に向け、

他者をケアするように、大変な人を思いやるように、いろんなジャッジを通して

なにか正しい方や理想の自分に向かって強い続けてしまうことの多い自分に対して

コンパッションを向けていくことを意図的に続けていくことの大切さを身体レベルで感じました。

 

参加者の皆さんも口々に「すっごい良かった」「素晴らしかった」と言ってお帰りになりました。

そしてみなさん「感想は言葉に出来ない」とレポートくださっています。

 

反省会も楽しかった。

世界に新しい一滴が広がっていった、確かな手応えをそれぞれが感じられました。

 

 

 

早苗さんのマインドフルネス&コンパッションのプログラムは

11月に行われます。

詳細はこちらからご覧いただけます。
 お問い合わせメールアドレスは
素晴らしいプログラムだなとわたしも思いますので
ご興味のある方はぜひ上記よりコンタクトください。
 
FBのイベントページはこちらです。

 

 

Magellanのイベントプロデューサーとして初のイベントを仕切ってくれた

鮫島未央さんも、お疲れ様でした☆

 

 

 

 

 

これからもMagellanは、健康3.0を取り巻く、形あるものもなきものも

ともにその探求を共有できるような場を、オンラインにもリアルワールドにも

展開していきたいと思います。

 

ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!

 

※なお、このイベントについては、小冊子化を準備しております。

準備できましたらお知らせいたしますのでお待ち下さいませ。

 

 

 

小笠原 和葉

ボディーワーカー /健康経営コンサルタント/
プレゼンス・ブレイクスルー・メソッド®(PBM)ファウンダー
代替医療を中心として学術・臨床研究を深めながらさまざまな発信や
コラボレーションを通して新しい健康観「健康3.0」を探求している。
著書「システム感情片付け術」(日貿出版社)
クラ二オセイクラル・プラクティショナー(CHA)アシスタント・チューター
Somatic Experiencing®認定プラクティショナー 
東北大学医学部大学院研究生
宇宙物理学修士
趣昧はフィギュアスケート鑑賞。一児の母。

http://pbm-institute.jp/