連載・コラム
スイーツとの付き合い方を考える
2019.5.23
右の膝が痛い、とおっしゃってこられた方が
右の膝だけが悪いということはまずない。
というか、そもそも右の膝が震源地であるということがまれです。
その前段階として、左側の動きが制限されていて、
その代償になっているとか、
もしくは、足の指や足首が動かなくなっていて、
その代償が膝に来ているとかか。
痛むところは、
弱いとこだと思われがちだけれど、
意外にも「強い」ところに症状が出ることが多い。
戦力的に弱い人がいると、
なんかそつなくいろいろこなしてしまうヒトのところに
仕事が集まってしまう、みたいなものである・・。
そして、先のケースで言えば、
左膝が痛い時に、痛くない方の右膝を感じてもらう、とか
左右の膝を同時に感じてもらう、
なんていうことで痛みが、あら不思議、消失してしまうことがある。
おそらく小関 勲先生の「ヒモトレ」の原理もこれと似通っているのではと思うのだけれど、
体の中の「つながり」が取り戻されると、体の一部に集まっていた負荷が、「システム全体」で担うことが出来るようになる、ということだろうと私は踏んでいるのです。
だからわたしの個人セッションでは、
カラダの中に、本来的な「つながり」があるか、
それが生まれるための「スペース」があるかどうか、
それを見ています。
さらに、面白いことに、
「スペース」と「つながり」という抽象度の高い視点でただただ見守っていると、ごちゃごちゃいじりたおすより、カラダが勝手にそれらが生まれるコーディネーションを作り出していくのです。
プラセボ効果じゃない?
と人が言う時それはそのものに対する軽蔑や疑いで言うことが多いと思うけれどそれとは別に私は、プラセボ、ってすごいことだと思うのです。
だってそれって、
「自分で自分を治す力を持っている」
というそのチカラの証明にほかならないから。
同じ原理で、
思い一発、勘違い一発で、自分を病気にする力も持っているということ、なんだけどね。
なんであれ、ヒトが内在するチカラってすごいのです。
もう、めっちゃくちゃすごいのです。
これだけを言い続けて死んでもいいというくらい、
これが私が伝えたいあらゆることの中核だ。
だから何かをする時、その力のことを、忘れないでいたい、と思う。
自力で、出来ることは限られているし、ヒトがヒトにしてあげられることも限られている。
だから、なそうとするすべてのことを、その「内在するチカラ」と協働でやろうじゃないですか。
自分が生きていくことも、他者を援助することも、世の中に対する仕事の全ても、教育や組織のあり方だって。
ブラックホール、とかの目に見えないものを研究することを通して、
目に見えない「法則」というものを研究してきたことを通して、
日々人の体に触れさせていただくことを通して、
「目に見えない力」
に対するリアリティをむちゃくちゃ感じています。
現象の背後には、必ずそこに働いている力がある。
・・熱くなった割には着地点を見失っていますが、笑
なんというか、そう言うチカラって
ソフトアイで見た時にふと見えるのです。
3Dの本が突然見えるみたいに。
ボディーワークや、身体に意識を向けることを通して、ぜひそのセンセーションを多くの方に体験していただきたいなと思う。
カラダを通して意識が変容する、そのパラダイムシフトを。
小笠原 和葉
ボディーワーカー /健康経営コンサルタント/
プレゼンス・ブレイクスルー・メソッド®(PBM)ファウンダー
代替医療を中心として学術・臨床研究を深めながらさまざまな発信や
コラボレーションを通して新しい健康観「健康3.0」を探求している。
著書「システム感情片付け術」(日貿出版社)
クラ二オセイクラル・プラクティショナー(CHA)アシスタント・チューター
Somatic Experiencing®認定プラクティショナー
東北大学医学部大学院研究生
宇宙物理学修士
趣昧はフィギュアスケート鑑賞。一児の母。