2020.1.18

大そうじと身体

そうじ 身体性

2020年、あけまして・・・と言うにはちょっと、いやだいぶ経ってしまいました。

今年も、ゆるりと、マイペースという名の緩慢なペースで更新を続けていきたいと

思いますのでどうぞよろしくお願いいたします!

 

年末に始め、いまだに大そうじが進行中、からの空前のそうじブームが起こっているわたし。

(年内にちゃんと大そうじを終えられる方に心から敬意)

 

お正月にもセッションルームの掃除をしながら、

「この扉ってこんなところに凹凸があったんだ」とか

「いすの脚って意外にくもってたんだな」などとプチ発見をしていました。

窓のさんとか、ドアストッパーの裏など、拭いてみると汚れているところが多いのに驚きながら

すみからすみまで、マッサージベッドの裏なんかまで拭いていると、

いつも使っているセッションルームと自分との距離が近くなる感じがしました。

 

この感じにハマり、ものすごい勢いで家中を執拗に掃除しています。

断捨離じゃないんです、大そうじです。

棚を動かしてその裏とか壁とか、全部拭いています。

 

手をかけると、漫然と使っていたスペースに「自分の」という知覚が生まれる。

 

これって身体といっしょだなあと思ったのです。

 

何もケアせずに使い続けることも出来る。

それなりに動いてくれる。

特に困ったこともない。

 

でも意識的にケアしてあげたり、体の感覚にていねいに意識を向けると、

自分が疲れていたことに気づいたり、

左右に感覚の違いがあることに気付いたり、

息を詰めていたことに気付いたり、

新しい動作のパターンが生まれたり、

より自分のものとなって可能性を取り戻します。

 

身体に意識を向けながら動かすと、

脳の中で「動作の予測」が生まれます。

そして動かした結果と予測が一致することによって

「自己主体感」つまり、この行為をしているのが自分自身であるという感覚が生まれます。

(ワタクシ、昨年から医学部の大学院研究生になりました!)

 

私の身体が私のものである、という感覚って、グラウンディングのベースではないでしょうか。

生涯ずっといる自分の居場所と自分との距離は近いほうが、

関係は良好な方が、いいですよね。

 

きれいに拭き上げたセッションルームで新年最初のセッションをした時の清々しさ。

部屋が息づいている感じ。

こんなことでこんなにも違うのか、空気が。

(ちなみに普段もそれなりにきちんと掃除をしていますセッションルームは!)

 

掃除の効用を実感するとともに、

自分の体もこうして隅々まで手をかけ愛でてあげようと思ったのでした。

 

シャワーを浴びる時、

顔を洗う時、体を洗う時、クリームを塗る時、

服を着る時、靴を履く時、

顔がある、体がある、足がある、

こうしてキーボードを打ちながらも、

動いている全部の指に気付きながら。

 

それだけできっと、私とカラダとの距離は近くなる。

 

でね、

大そうじって最初に、

「始める前より散らかっとるやんか!」となる瞬間がありますよね?笑

 

こんなところも、身体もいっしょだなと思ったのでした。

 

ああ、こんなに疲れてたのかとか、

しばらくヨガしてなかったらカラダなまったなとか、

こんなところに肉がついてたとか。

 

でもそこでめげずに動き続け、カラダとコミュニケーションとり続けたら

大そうじが清々しい結末を迎えるように、

きっとまたパワフルにクリーンになった自分と出会える。

 

今年はまた「ソマティック(身体性)」というものが持つ可能性について、

自分に問い直し、発信していく一年になりそうです。

 

曇って、疲れて、迷走しても、

何度でもまた自分を感じてそこからリスタートすればいい。

そんなホームポジションが身体の中にあることを味わい愛でていきたいと思います。

 

小笠原 和葉

ボディーワーカー /健康経営コンサルタント/
プレゼンス・ブレイクスルー・メソッド®(PBM)ファウンダー
代替医療を中心として学術・臨床研究を深めながらさまざまな発信や
コラボレーションを通して新しい健康観「健康3.0」を探求している。
著書「システム感情片付け術」(日貿出版社)
クラ二オセイクラル・プラクティショナー(CHA)アシスタント・チューター
Somatic Experiencing®認定プラクティショナー 
東北大学医学部大学院研究生
宇宙物理学修士
趣昧はフィギュアスケート鑑賞。一児の母。

http://pbm-institute.jp/