連載・コラム
スイーツとの付き合い方を考える
毎回さまざまな分野の専門家にインタビューする「プロフェッショナルに聞く」。
第一回は、赤坂にある「こころの総合クリニック」赤坂溜池クリニックの医院長、
降矢 英成先生に、現代人の「こころ」について伺ってみました。
厚生労働省によると、日本人約40人のうち1人が精神疾患の患者だといわれます。
誰にでもなる可能性があり、うつ病に至っては15人にひとりが一生のうち一度は罹患すると言われるほど。
私たちや身の回りの人が「心の不調」を感じた時、あなたならどうしますか?
患者さん、病気をbody(体)-mind(心)-spirit(霊性・魂)の視点から、そして、環境(家庭-社会-自然) との関係性からとらえる「ホリスティック医学」を理念としています。 実際には、不調や病気の原因に対して、このホリスティックな視点からアプローチするために、 現代医学に加えて、種々の補完・代替療法を用いています。 さらには、最終的な目標として、不調や病気から学び、自ら心身の健康や幸せをコントロールでき、 セルフケアできるようになっていただきたいと思っています。
現代は、スピード社会、情報社会になっており、かつ価値観も多様化していますので、
心の面としても大変な面があります。
そして、そのような時代、環境の中で、いわゆる一般的、常識的な「成功」とか「幸せ」を目指すことに、
何となく向かっている方が多いようにも感じます。
また、こういう時代、環境のために、中々自分の生活や未来に対して安心できず、
「不安」な感覚を多めに、または強めに感じている方も少なくないように感じます。
現代の日本で健やかに生きていくためには、このような複雑で見通しがつきにくい時代、
環境であるからこそ、「自分の目指す」成功、幸せというものをもつことが重要だと考えています。
「現代の常識に沿うこと」や、「周りの人からどう思われるか」を気にし過ぎるのではなく、
自分が大事にする価値観、信念をもっているかが重要だと思います。
そして、「自分に対する評価」「自己尊厳」がある程度もてることが重要であり、
自分を大事にしたうえで、周りや他人を大事にするという、「自利」と「利他」の両方の「自利利他」
の気持ちをもてると有効かと思います。
まずは、不調を感じたときは、一度ゆっくり立ち止まって休息し、そして、ちょっと離れた、
広い視点から問題を見渡していただくといいでしょう。
基本は、疲れたり不調になったら「休む」こと、それによって回復させるという、「自然治癒力」を
働かせることを行いましょう。
具体的には、呼吸法やヨガ、気功のような「養生法」を行ったり、森林浴やアロマセラピーなどの
「自然のエネルギー」を活用することもいいでしょう。
そして、一息ついたところで見えてきたり、気づいたことに沿って、方向性を変更したり、
修正してみるといいでしょう。それだけでは難しい場合は、お気軽にご相談ください。
今回お話を伺ったプロフェッショナル
降矢 英成先生
1959年東京都出身
東京医科大学卒業
LCCストレス医学研究所心療内科帯津三敬病院勤務を経て、
ホリスティック医学の実践の場として、丸野医師と赤坂溜池クリニック開院
Magellan編集部
この記事はマゼラン編集部によって作成されています。